小説

ここでは、 小説 に関する情報を紹介しています。
出会った真実は、

儚くて




その美しい白い手を差し出して 云うのでしょう




雨が、降った

しとしと、ひたすら

心が、痛くなる



「・・・ほたる」

「なんですの・・・バンビ」


それからお互い会話はなく、ただ存在を示しただけのような言葉。


それでも、雨はやまない


「らしくないこと、すんなよ」

「わかってますわ、そんなこと・・・でも、」

「あぁ、・・・」

「羽が・・・羽根が、落ちてしまったから、私は・・・!」

「レプリカだろ、その羽根は」

「・・・っ、何がいけないんですの?!」

「何も悪くないって。だってそれは、お前の全て、だろ?」

「・・・なんでもお見通しですわね・・・っ」


わかってる

わかってるんだ

お金がいくらあったって、所詮本物の羽は生えてこない

だから

飛びたいと願う

儚げな蛍でも

命の灯火をレプリカという僅かなものにタクシテ



「だからさ


直してやるよ、お前の」


「雨が降るたび、千切れてしまうのに・・・?」


「何回でも直してやるよ。

ほたるの気が済むまで、な」



ぼろぼろに傷付いた心も、羽根も、全て

一から再生しようか


「・・・ありがと、ですわ」


私に差し出されたバンビの手

そっと、自分の手を添えて



裁縫をしてるとは到底思えない綺麗な手
それは勿論十分に気をつけているからだろう

日光とは不釣合いなくらいの白い手に
私は何故か心が満たされていく気がした

だって貴方は

私がどんな状況に陥っても

こうやって手を差し伸べて

云ってくれるでしょう




雨はもう、やんでいたようだ

青空には、虹が架かっている


心の痛みは、羽根と同時に再生されていく




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タイトルをお借りしました→選択式御題(http://www.geocities.jp/monikarasu/)様

バルビート♂バンビとイルミーゼ♀ほたるのお話。
不安定な中、互いにこうやって支えあって生きています。
雨が降って羽根を失う→直す→慰め合っているような感覚、という輪廻。
背景がないけど雰囲気で楽しんで下さい。

(2008.06.21)

どうせあんたから見たら、子供だし我侭だろうけど。

それでも、好きって気持ちは変わらないから。



最初で最後の唯一の我侭。





「世の中不公平だねィ、山崎。」

「・・・え?あぁ、はい、そうですね・・・。」


屯所の縁側でボケボケしている沖田と山崎。
その2人の目線の先には、鬼の副長、土方が・・・寝ている。

「なぁに寝てんでィ、この副長は。」

いつも俺が寝てると怒りやがるくせに、とぼやいている。

「副長だって疲れてるんですよ。そっとしておきましょう。」


ず、とお茶を啜りながら沖田は

「んー・・・。」

唸りながら黒い笑みを浮かべて土方のほうを見ている。

「え、ちょっと隊長・・・余計な事考えてないでしょうね!」

「・・・ちょっとばかり考えてらァ。」

「ええええええ」

「なーんて嘘に決まってらァ。」

「ほ、本当にですか・・疑わしいですよ隊長・・・。」

「・・・好きな奴の可愛い寝顔くらい、悪戯せずに見てたいだろィ。」





痛い





心が



ちくり、って


いった




「・・・山崎?」

「・・・あ、はい、たしかに副長の寝顔って可愛いですよね。」

「山崎、お前まさか土方さんの事狙ってねェだろうなァ。」

「いやいやまさか!寧ろ・・・」

「寧ろ・・・?」


あんたですよ、

なんて言えやしない



「なんでもないです。

もう時間なので副長を起こしてあげたほうが良いですよ、隊長。」

「わかってらァ。」



では失礼します、と言って山崎は立ち上がった。


「あ、山崎ィ。」

呼ばれて振り返ると、珍しく爽やかな笑顔の隊長がいて。


「なんですか?」

「あとで土方イジリでもしやしょうぜィ。」



「俺の寿命が縮まらない程度ならご一緒しますよ。」


それだけ言って走り去った。


なんなの、もう

俺って結構欲張りだったりするんだ、なんて新発見

ねえ

これだけはお願い



ずっと何も変わらないで、今のままで、いて


それが俺からあんたへの最初で最後の唯一の我侭、

だから。





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つびちー、サイトさん10000打おめでとう御座います!
沖山小説のつもりだったんだけど・・山崎→沖田→土方になっちゃいましたorz
しかも意味不明だし短い・・!(><)
山崎受け(もどきですが)が難しくて難しくて!
結局曖昧な感じで終わっちゃったけど頑張ったから許して下さいorz
では改めて、10000打おめでとうございます(^^)
これからも無理せずに頑張って下さい★

高梨蝶乃

追記・・・・・今更ながらアップ。喜んでもらって何より。

真っ青な大空が目に痛い。

僕らは共に運命を誓ったあの日。

他愛も無い話で盛り上がる。

明日を夢見て。君に恋して。






今日はあの頃。思い出は若いまま。





寺子屋での休憩時間。

「ヅラぁ。」
「ヅラじゃない桂だと言っておるだろう晋助!!」

ぷう、と頬を膨らませながら桂は言った。

「なぁー、結婚しようぜ。」
「何を言ってる晋助は・・・。」
「そーだよ!何言ってんの高杉!!
ヅラと結婚するのはこの俺なんですぅー。」
「銀時!貴様も何を言っておるんだああああ!!!」


スパーン

気持ち良いくらいの軽快な音で襖が開いた。

「「「辰馬!!!」」」

3人は同時にその主の方へ顔を向けた。

「まったく金時と高杉は仲が良いだきゃー。」
「「良くねぇよ!!」」
「辰馬は何のん気な事を・・・。
良く見ろ、銀時と晋助は毎日のように口喧嘩をしておるだろう?」
「ったりめぇだ。何が良くて銀時の馬鹿と仲良くしなきゃなんねぇ。」
「俺も同じだっつーの!いい加減高杉、てめぇもヅラ離れしやがれってんだ!!」
「あ?てめぇ今なんつった?もう一回言ってみろ!」
「だーかーらー!ヅラ離れしやがれっつってんだ!」

「・・・ああ、もうどうすれば良いのだ?あの二人は・・・。」
「相変わらずだのう。」
「それに辰馬、お前は銀時の名を正しく覚えんか。」
「金時は金時と言ってるきー。あっはっは。」
「・・・。」

お前も相変わらずだろう、と言いたくなる桂であった。


毎日毎日同じ日々を繰り返していく事に不満を覚えたが、
下手に戦争でも起こるよりマシだろう、と思う。
平和ボケでもしないと良いのだが。

・・・と、此処で桂の思考は閉ざされた。
銀時と晋助が未だに喧嘩をしていた為だ。

「銀時!晋助!五月蝿いぞ!」

怒ったのは今日で何回目だろうか?
二人が喧嘩せずにいる方法は無いのだろうか?
ふぅ、と溜息をついた桂がふと顔を上げると鳥が飛んでいた。
それはそれはのびのびと羽ばたいていて幸せそうだった。
世界中の皆があの鳥のように幸せになれば良いのに、と思った。
たとえ無理な願いだとしても。叶わない思いだとしても。
戦争が起こる前に。
この身が果てる前に。
仲間が居なくなる前に。
どうか一度でも幸福と名誉を感じられますように。


「必死で生きているこの今も、いつかは思い出になってしまうのだ・・・。」

「「「・・・?」」」

桂の思考はいつのまにか戻されていった。
三人は桂のぼそりと呟いた言葉を不思議に思ったが、
真面目で誠実な桂だからこその言葉だと感じた。
その言葉の意味がわかっていて。重さがわかっているから。


「よし、小太郎行くぞ!」
すくっと立ち上がった銀時は桂の腕を握り、そして晋助と辰馬を引きつれ、
寺子屋を出て行った。

てくてくと歩いていく銀時。
ワケも解からずついて行く3人。
それほど荒い山道では無いが、元々体力の無い桂に疲れの色が見えてきた。


「ヅラ悪ぃな。もう少しの辛抱だから。」
と言って銀時は桂をおぶった。

「ぎ、銀時?一人で歩けるから降ろせ・・・大丈夫だから・・。」
「そんな事言って倒れたりしたら困るだろうが。」
「う・・・。」
「ね。俺はヅラに元気になってほしくってさー♪」
「けっ、クソ銀時め!
・・・おい辰馬!俺をおぶれ!」
「しょうがないやっちゃのー。」

この光景を桂は微笑ましく思えた。
ずっとずっと続いてほしいこの時間。
いつしか崩れ行くのはわかっているけど。
どうか
どうか
1秒でも長くこの時間が続いてくれれば。


「到着〜っ」

銀時の緩い声がやけに響いた。

辺りは一面の花畑。
きらきらと光る芝生。
木々は生き生きとしている。
遠くからは小鳥の囀りが聞こえてくる。

爽やかな風が吹いた。


「凄いだろ、此処。」

得意げに笑う銀時にぼそりと言った。

「銀時・・そろそろ・・おろして・・・?」

「お?あぁ、わりぃな小太郎。」

そう言うと銀時は優しく桂を芝生の上におろした。
柔らかで、でもしっかりとした芝生の感触が心地よい。

「銀時、こんな場所をいつ知った?」

「んー・・この前寺子屋の授業サボった時。」

「良い所だな・・ん?

銀時お前この前授業にいないと思ったらサボっていたのか?!」

「あ」

銀時は真っ青になったがもう遅い。

「お前というやつは!晋助、辰馬、銀時をしかって・・・ん?」

「あいつら居なくね?(助かった〜)」


2人は辺りを見回した。

すると見慣れた人物達が離れた芝生で寝ている。

「よし、あいつらと一緒に昼寝でもすっか、小太郎。」

「え、あ・・うん。」


戸惑ったが桂は返事をした。

2人の所へ行き、丁度4人で円を描くように寝転んだ。

真っ青で透き通るような空が目に映る。

隣を見ると銀時は眠ってしまったようだ。

桂もそれに倣うように瞼を閉じる。




どのくらいの時間が過ぎただろうか。

桂が目を覚ますと銀時、晋助、辰馬は起きていて、雑談していた。


「ぅん・・・」

桂は上半身を起こした。

「お、起きたか小太郎。」

「寝顔可愛かったぜヅラァ。」

「よう眠ったか?」


3人に挨拶されたりして桂は思い出した。(晋助の言葉は無視しよう)

「あ」

「「「どうした?」」」


「授業・・・!!」

「「「あ」」」


みなさんは覚えているだろうか。

この話の最初は寺子屋の休憩時間だった事を。

つまりとっくに授業再開してるわけで。

辺りは夕焼けが綺麗で。(綺麗〜なんて言って和めない)

4人は無言になる。


「ど、どうすれば・・早く帰るぞ銀時、晋助、辰馬っ!」

唯一真面目な桂は慌てる。

「ん〜、良いじゃん。このままゆっくり帰ろうぜ小太郎。」

「「賛成〜」」

「え、ちょっと・・・」

いつも喧嘩ばかりしている銀時と晋助はこういう時に限って団結。
しかも辰馬まで・・・。(此処で桂はストッパーを失った)


「「「しゅっぱ〜つ!」」」

すたすたと歩いていく身勝手な3人。

「まったく・・仕方ないな。」

小走りで3人の元へ駆け寄っていく桂。



今日の空は、今日の事は一生忘れない気がする。

そして桂は悩んでいた事をすっかり忘れたのだった。




It is those days today. A memory is young.




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攘夷4人の幼少期のお話でした。
まさかの捏造坂本幼少期。必要だったから勝手に。
大好き!この4人!
なんか辰馬が偽者っぽいけど気にしないで下さい。笑
桂総受けのようで銀桂・坂高が良いなぁ。
色々突っ込みあると思いますが心の中にしまっておいて下さいませ。



アンタの事が好きになったのはいつからだろう?



   所詮片想い



「土方さん。」

「あ?」


夕焼けが綺麗に染まる今日。
いつも通り変わらない屯所で。
いつも通り変わらない顔ぶれ。
その中で。

総悟がイキナリ聞いてきた。


「俺ァ土方さんの中で一体何位なんですかィ?」

「・・・は?」


土方は唐突な質問に咥えていた煙草を危うく落としそうになった。


「何馬鹿な事聞いてんだよ・・・。」


「何って別に。

俺の中で土方さんは一番なワケで。

だけど土方さんは俺の事は一番じゃねェと確信して。

それなら一体何位なんでしょうねェ?って話でさァ。」


「・・・。」


「この際ズバッと聞いて白黒付けてェと思ってたんでェ。」



「いいか総悟。」

「なんですかィ?」



「俺の中で一番は真選組と近藤さんだ。」

「・・・知ってまさァ。痛いほど。」



縮まらない差。



「・・・で、二番はお前。総悟だよ・・・。」


「な、なんでェ。酷でェや・・・!
俺ァ・・・俺ァ・・・ずっとずっと・・・。」



縮まらない想い。




「最後まで聞けよ。」



「!!」


「お前の事は嫌いじゃねぇ。
だがな・・・俺以上に嫌いで最悪な奴はいねぇよ。」

「ひ、土方さんは最高でさァ・・・!」


ぎゅ、と総悟は土方を抱きしめた。


「俺がココまで好きになって・・守りてェと思った人はいねェんでさァ・・。」


「でもな、総悟。」


総悟の胸に頭を預ける。


「お前の事を好きだって解かってるのに言葉に出来ねぇほど嫌な奴はいるか?」

「・・・大丈夫でさァ。」


総悟の顔がパァっと明るくなった。


「俺ァその人の事が一番好きなんでェ!」

「・・・ん。」




夕焼けが僕らを紅く染める。



「いつかはきっと一番になってみまさァ。」


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顔 が 紅 い の は 夕 焼 け の せ い ?
 そ れ と も こ の 気 持 ち の せ い ?